ミニF-1 タミヤ公認競技会規則



1 競技車


  (1)競技車の種類
      タミヤのミニF-1に限られます。なお、ミニF-1のシャーシは
      全車共通で使えます。

  (2)競技車の仕様
       [1]全てのマシンは2輪駆動で走らせて下さい。(FFは禁止)
       [2]マシンのボディは、はずれないように取り付けて下さい。
        ボディはタミヤ製または真空成形以外の自作ボディに限られ
        必ず塗装するかシールをはって下さい。
       [3]他のマシンやコースを傷つけるような形をしたマシンは、
        参加できません。
       [4]全てのマシンは、必ず車検を受けて下さい。車検に合格しない
        マシンは参加できません。
       [5]予備車はシャーシ、モーター、ギヤー、電池の改造の程度が
        車検を受けた正しいマシンと同じものに限って使用できます。
        ただし予備車も車検を受けることが必要です。
       [6]マシンは選手が自分で組み立てて参加して下さい。

  (3)競技車の車体寸法
      マシンの車体寸法などは、次のように規定します。
        *最大幅:100ミリ以下(ローラーなどの付属品も含めた寸法)
        *全高:50ミリ以下(路面から計測、リヤウイングも含む)
        *全長:180ミリ以下(バンパーおよび自作のスタビライザー
         などの追加パーツを含む)
        *最低地上高:1ミリ以上(路面から計測)
        *全装備最低重量:90グラム以上(電池、モーターを含む。)
        *タイヤ寸法;前後輪ともに共通(タイヤは必ず取り付けて下さい)
         直径22ミリから35ミリ、幅8ミリから26ミリ
        *ローラーの部品の装備:6個以内(左右合計)
         スタビライザーポールとレーシングローラーハブはローラーの
         数に含めません

  (4)モーター
        モーターは走行用としてキット付属のFA-130モーターまたは
        ミニFコンペティションパーツ、ミニ四駆グレートアップパーツ
        のタミヤ製モーターに限ります。分解して巻線の数を変えたり
        することは認められません。またモータのつめにカップを外した
        あとが見られる場合は、レースに参加することができません。
        (モーターの種類は、競技種目により制限することがあります。
        それぞれの参加募集要項をみてください。)

  (5)電池
        走行動力用電池は、単3型の電池2本を無改造で使用するもの
        とします。種別はマンガン電池、アルカリ電池、充電式ニカド電池の
        3種類に限ります。(単5電池や9V電池、特殊な電池を使用する
        ことはできません。)また、カバーが破れている電池は、
        安全のため使用を認められませんので注意して下さい。

  (6)コンペティションパーツ
        ミニFコンペティションパーツは、すべて使用できます。
        また、ミニ四駆グレートアップパーツの使用や、パーツの改造は、
        マシンの仕様規定の範囲で認められます。(モーターの種類は
        競技種目により制限する場合があります。)

  (7)改造
        マシンを改造する場合は、次のように規定します。ただし、
        ここに含まれていない改造は、主催者の判断により参加を決定します。
        [1]シャーシの改造は、軽量化のための肉抜きや穴空けなど、
          原形に追加工作をすることは認められます。部品を追加する
          場合は、ミニFコンペティションパーツやミニ四駆グレート
          アップパーツ、または自作部品のみ認められます。
          シャーシの自作、ホイールベースの変更改造は認められません。
        [2]ギヤーの改造は、軽量化のための肉抜きは認められます。
          ギヤーの組合せは、定められた組合せで使用しなければ
          なりません。
        [3]電池受け金具やスイッチなどの電気系部品の改造は認められません。
        [4]ギヤー側のシャーシを削ってギヤーがコース面にむき出しに
          なるような改造は、コース路面を汚す場合があるので認めら
          れません。

  (8)ボディの塗装
        マシンのボディは、プラスチックボディには最低限シールを貼る
        こと、クリヤーボディには塗装をすることが必要です。
        (他のマシンとはっきり区別がつくようにすることが望まれます。)

2 公認コース


  (1)公認コース
        公認コースとは、3レーンのミニFコンペティションサーキットと、
        5レーンの大型ミニFグランプリサーキットの二つに分けられます。
        これらのコースは、ミニF-1の競技が十分に楽しめるように
        競技会ごとにレイアウトや、セッティングが変わります。

  (2)公認コース規定
        タミヤ公認コースは、ミニF-1の競技がもっともダイナミックに、
        しかも公平に行なわれるように統一されたコース規定にしたがって
        設計されています。
        タミヤで製作されたもの以外のコースでも、次のコース規定を
        満たし、またタミヤが認めた場合は公認コースとして記録が
        認められます。(コース規定を満たしていないオリジナルコース
        での記録は、全て非公式となります。)
        [1]コース幅と高さ:直線部分における1車線のコース幅は
         115ミリ。コースフェンスの高さは路面から30ミリ。
         レーンチェンジやバンクコーナーなど、よりスムーズな
         走行のために部分的に幅と高さが変わる場合は認められます。
        [2]コーナーの曲率は、すべて正円を8等分したもの(45度)を
         最小単位とし、組合せによってRが決められることが必要です。
         したがって、90度、180度のコーナーを始め、45度、
         135度コーナーや、45度コーナーをつなげた緩やかなS字
         コーナーも可能です。また、最小回転半径は300ミリとします。
        [3]車線は最低3車線、3台同時走行で競技できることが必要です。
        [4]レーンチェンジは、スタートからゴールまでの全走行距離が
         各車線とも等しくなるために必要です。また、マシンの衝突を
         防ぐため立体交差にすることが必要です。
        [5]コース全長(周囲距離)は最低20メートル以上あることが必要です。
        [6]コースは直線部分、コーナー部分、レーンチェンジ部分などすべてを
         モジュール設計とし、コースレイアウトが自由に変えられる
         ことが必要です。
        [7]コースの材質は、ミニF-1が走行しやすく、また、破損しにくい
         ものであることが必要です。

3 公認コースの競技



        公認コースでの競技はタイム制スピードレースです。原則として
        予選1ヒートおよび予選上位者による決勝1ヒートを行ないます。
        [1]レースのスタートは、スターターまたはスタートシグナル、旗などの
         合図によるものとします。
        [2]レース中、マシンがコースアウトおよび転倒した場合、その場で
         リタイアとなり、レースに復帰することはできません。
        [3]マシンがコースフェンスを越え、他のレーンに入ってしまった
         場合、その場でリタイアとなります。
        [4]レース中にマシンのボディが外れた場合、その場でリタイアと
         なります。
        [5]同じ車線内で他のマシンに追い付かれ、後続車の走行を妨げる
         場合には、コースから排除されリタイアとなります。
        [6]ゴールはマシンがゴールラインに達した瞬間とします。
        [7]予選順位、決勝順位はタイムまたは着順によって決定します。
         *決勝ヒートでのタイムが同一であった場合には、予選ヒートでの
         タイムの上位者を上位とします。
         *以上によって決定できない場合には、主催者の決定によるものとします。

4 車体検査



        [1]全てのマシンは、マシンについての規定を満たすものであるか、
          レース前に車体検査が行なわれます。規定に反する部分がある
          場合は、修正されないとレースへの参加はできません。
        [2]車体検査に合格したマシンは、ギヤーやタイヤの変更など、
          その後の一切の改造やセッティングの変更は認められません。
          (セッティングは必ず車体検査を受ける前までに終らせて下さい。)
        [3]レース中はいつでも再車検が行なわれるものとします。再車検で
          規定に反する部分が発見された場合、無断改造が行なわれたと
          みなされ、それまでのレースの記録は全て無効とされるとともに
          違反部分が修正されない限り、レースへの参加はできません。
        [4]車検において規定に反するマシンで修正ができない場合、
          選手が希望すれば、予選のみ参考タイム計測として参加することが
          認められますが、記録は認定されません。

5 ペナルティ(罰則)



        フライングスタートやマシンを手で押してスタートさせた場合など、
        競技役員の判定によりタイム加算などのペナルティが与えられます。


6 失格



        次の項目に当てはまるマシンや選手は、競技役員の判断により、
        失格とされます。ミニFレーサーにふさわしいマナーを、是非
        身につけて下さい。
        [1]他のマシンを傷つけたり、コースを痛めるような改造と判断
          された場合。
        [2]他のマシンの走行をわざと妨害するような改造のマシンと判断
          された場合。
        [3]レース中に他のマシンあるいはコースにふれて走行を妨害した場合。
        [4]グリスなどの汚れをコースにつけ、コースのコンディションを
          悪くすると判断された場合。
        [5]車検後にマシンに関する規定に違反する改造を行なってレースに
          出場した場合。
        [6]競技役員などの指示に従わず、レースの運営を妨害した場合。
        [7]そのほかフェアプレイの精神に反し、他のレース参加者がいやな
          思いをするようなことをした場合。

7 レース運営について



        [1]天候などにより、レースの続行が不可能と判断された場合、
          予選1ヒート以上のレースが終了していればレースは成立します。
          終了ヒートの成績をもって順位が決定されます。
        [2]天候または参加者の人数により、レースを行なうことが困難と
          判断された場合、レース不成立として延期または中止となります。
        [3]アピール(異議申告)について
          選手は、参加した競技の判定に対して異議を申告することができます。
          ただし、次の競技がスタートする前に行なわなくてはなりません。
        [4]レース中はいつでも再車検が行なわれるものとします。再車検で
          規定に反する部分が発見された場合、無断改造が行なわれたと
          みなされ、それまでのレースの記録は全て無効とされるとともに
          違反部分が修正されない限り、レースへの参加はできません。
        [5]車検において規定に反するマシンで修正ができない場合、
          選手が希望すれば、予選のみ参考タイム計測として参加することが
          認められますが、記録は認定されません。

8 出場制限



        [1]競技の内容によっては、年齢などの理由によりレースに参加する
          ことができない場合がありますので、注意して下さい。
        [2]2名以上で同じマシンを使用しての参加はできません。
          (耐久レースの場合は除く)


9 コンクールデレガンス



        [1]マシンの外観の美しさを競うコンテストです。塗装や改造のアイデア、
          全体のまとめ方を主催者や審査員が審査して受賞者を選び出します。
        [2]コンクールデレガンスは、競技に出場する選手も、出場しない人も
          自由に参加することができます。競技受付の終了後、車体検査が
          始まる前に審査が行なわれますので、審査員や係員の案内に
          したがって、自分のマシンを出品して下さい。
        [3]コンクールデレガンス開催の有無は、競技の内容によって異なり
          ますので、主催者の説明に従って下さい。

以上 1992ミニF公式ガイドブックより


3Eさんより許可を頂いて掲載してます

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