VS製作記
1999年9月3日現在




・ホイールのテーパー加工
 620ベアリングを嵌めるので、ベアリング
 内輪のみに当たるようにテーパー加工を
 施します。
・ホイールバランス
  出来る限りブレの無い状態にします。
・ホイールシャフトに曲がりがないか確認

・プロペラシャフトのテーパー加工
 よく爪きりでカットが紹介されますが、
 爪きりだとバリが出来ますのでお薦め
 できません。くのはよく切れるカッター
 で加工します。
 つるつるに仕上げるのがポイントです。・プロペラシャフトの支持部
  3点支持のうち中央の支持部分を取り
  除きます。それ以外支持部は無加工
・プロペラシャフトのクリアランス
 プロペラシャフトのクリアランスは0.2mm
 〜0.5mmぐらいと思う(目測)
・プロペラシャフトのピニオンカット
 ピニオンがクラウン・スパーギアのボス
 に当たらないようにピニオンを短くする

(プロペラシャフトの部分で少し触れましたが削った事で接触面が荒れてしまっては返って抵抗になる事に注意してくださいね。私がヤスリを使わずカッターで仕上げるのは、そう言う意味合いからです)
・スパーとクラウンの間の壁は切除せず
 ギアとの接触している面を斜めに削り
 接触面を減らします。
 (削りすぎには注意っ)

・クラウンギア&スパーギア
 ホイールシャフト上で動かないようでは
 返って遅くなります。スルスルと動く様
 に。動きが悪い場合はいらないシャフト
 にニッパで傷を付け、それを通して広げ
 ます(らいおん丸さんのアイディアです)

・クリアランス
 ギア間のクリアランスが悪いとスムーズ
 に回ってはくれません。0.2mm〜0.5mm
 ぐらいなんでしょうかねぇ(目測)
・接触面の軽減
 ブレるとせっかくのクリアランスも
 台無しになるので4点支持にして他の部
 分を削っています。
 
・カウンターギア
 現在無加工
 クリアランスって難しいですね。一度に
 取り掛かるとどれが良でどれが悪なのか
 訳がわからなくなるので、今のところ無加
 工です。モーターのピニオンとは接触しな
 いのですが、スパーとは接触するのが気
 になります。さあ、どう料理するのが鉄人
 技なんでしょう<ひょっとして死語?
・モーターのピニオン
 ほんのチョピッと深い目に差し込みます
 この方がカウンターの上段と下段との間
 の壁に接触しません。
・ブレークイン
 あまり覚えていません・・・おいおい(^^;)
 プロペラシャフトの軸受けはいきなりグリ
 スアップ(スクアラン)
 カウンターギアはノングリスで30分ほど
 ブレークインするとギア鳴りしてうるさく
 なってきます、そうしたらシャフトにグリス
 アップ。
 要所にグリスアップの後、ギアの歯に
 コンパウンド(ピカール2000番)を丁寧
 に塗りつけブレークイン。一時間ぐらい
 (ベアリング類は外しておきましょう)

 シャーシもギアも綺麗に水洗い。プロペラ
 シャフトの軸受けとカウンターの軸受けに
 グリスアップ。一応これで終わり。 
・フロント補強
  特製FRPの作り方は「VSの補強」参照
  ただしサイド補強は現在のところして
  いません。
・上部ローラー回り
 フロント下部に補強が入っているので、
 上部は軽く簡素に仕上げています。
 弓FRPを切断して使用
 フロントノーズタイプのボディが乗せられ
 るところが嬉しい。
 新作のレイホーク乗っけてみました。
・リアステー
 いつでもZローラーが出来るように、
 作製しています。(^^;)
 SX用フロントFRP切断、SXリアFRPに
 接着
・ギアの位置出し
 現在のところ故意に位置出ししている
 ところはありませんが、カウンターと
 スパーは気になるところです。

  感想

  プロペラシャフトを嵌めないで前輪、後輪だけだとスルスルと回転しますよね。でもプロペラシャフトを嵌めたとたん、そうは行かなくなります。つまり、プロペラシャフトをはめた事で色々な抵抗が生まれるわけです。
  靴って窮屈でもブカブカでも歩きにくいですよね。クリアランス調節する難しさと重要性はここにあると思います。その他に表面の滑らかさ、接触面を最低限にする事、この当たりのポイントを抑えて仕上げれば自作のパーツを使わなくても、故意にギアの位置出ししなくても、そこそこ速いマシンが作れる事を実感しました。

  足にピッタリあった(クリアランスが良い)
  履き心地のいい(加工の滑らかさ)
  スケート靴(最低限の接触面)
  ってところでしょうか(笑)

抵抗抜きの技術は色々ありますが、調整がシビアなの物も多いので下手すると落とし穴があるようです。そのあたりの反省からなるべくシンプルなマシン作りをしてみましたが上手くいった例と思っています。
直感で作る事が多いので、ここに書いた以外にも何かしらしている事があると思います。この通り作ったから速いマシンが出来ると言うものではないでしょうが、一例として、また自分自身のメモ代わりとしてUPしてみました。
 



ボディ 未定(画像はTZ-X用妖麗借用)
シャーシ VS(ブレイジングマックス)
フロント下部FRP補強
モーター アトミックモーター
ターミナル キット付属ノーマルターミナル
タイヤ フルカウル用ノーマルタイヤ
前輪のみ干しタイヤ
ホイール VS(ブレイジングマックス)小径
ホイール軸受け 620ベアリング
ギア カウンター水色超速ギア3.5:1 無加工
電池 ニカド(SANYOカドニカスーパー1000)
充電器 SANYOカドニカ充電器NC−41
フロント回り 画像参照
・幅だし9mmベアリング着装104.5mm
・補強:下側特製FRP着装
・右スラスト5度 左スラスト2度
リア回り 画像参照
・SX用リアFRP幅出
 異軸取り付け
 上段9mmベアリング104mm
 下段8mmベアリング
・上段右のみスラスト1度

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